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カリキュラマシーンとモンティパイソン
 文芸部のヨーゼフ・KYOです。

 二十数年前にモンティパイソンTVシリーズのビデオを見た際どこかで似た番組を見たことがあるなと思い当たったのがカリキュラマシーンでした。その際は単純に屋外フィルム収録+アニメ+スタジオ収録の融合ぐらいの思いだったかもしれませんが、シュール・ブラックギャグ好みやアニメのコラージュ感覚、合間に入る捨て駒的つなぎの短いギャグシーンやひらがなから数字のエピソードに移る際の見事なつなぎ方等いくつもの類似点に気づかされました。
 後から喰始さんの発言で、カリキュラのため電話つなぎを拝借したことがあり(ただし私はそのエピソードを覚えていません)、カリキュラのための参考に「美しき青きドナウ」に乗せて楽師が次々爆破されるギャグを見てそれこそぶっ飛んだ(ちょうど私が始めてみたビデオにそのエピソードが含めれていました)というのを知り、私の読みはあっていたのだと確信しました。
 喰さんを招いてのイベントで、前に紹介した口の中の歯が10本のアニメもパイソンの歯が踊るアニメを参考にされたのではそれとなくうかがったところ、どうやらここからアイデアを得たようでした。(コラージュを用い、絵の構図や眼の動き方等が似ています)

 カリキュラの元であるゲバゲバとパイソンは、アメリカのラーフインがベースにあり、日本と英国でほぼ同時期に放送された異母兄弟だという伝説がパイソンファンの間でささやかれていました。

★音節と爆発
 二枚のガラス窓。
ナレーション:「まどは二つの音から出来ている。ま、ど。」
 音にあわせて二枚の窓が順番に割れる。
 3つのリンゴ。
ナレーション:「りんごは三つの音から出来ている。り、ん、ご。」
 3つのリンゴが音にあわせて順番に爆発。
 4台のアイロン。
ナレーション:「あいろんは四つの音から出来ている。あ、い、ろ、ん。」
 4台のアイロンが順番に爆発。

 こういうギャグは子供に受けそうですね。前述の「美しき青きドナウ」にしても現在のネット動画時代にもマッチしたネタだと思えます。
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カリキュラマシーン   0 0

木下蓮三さんのアニメ
 文芸部のヨーゼフ・KYOです。

 カリキュラマシーンの魅力といえば個性的な出演者、シュールでヘンテコリンなギャグの数々、心地よい宮川泰によるBGMや歌に加えて木下蓮三さんによるポップアート調のアニメも忘れることが出来ません。
 毎回流れていた数やひらがなのアニメをはじめ、「鉛筆が踊る」の詩的世界(あれって何パターンあったんだろう?ビデオ、DVDだけで3パターンはある。私が覚えているので、鉛筆が矢になって飛んでいき、的に当たるというのもありました)スキャニメイトによるめまぐるしく変わるタイトル、五十音表のクレイアニメ、コラージュ調etc・・・
 同時期放送していた「コント55号のなんでそうなるの?」のコラージュアニメも木下さんの作品で、幼稚園児の頃平行して見ていました。園児にとっては欽ちゃんが執拗なまでに二郎さんに同じことをやらせていじめるコントよりも合間に出てくる欽ちゃんの顔が二郎さんの顔に変わるアニメの方が面白くCM前のタイトルを楽しみに見ていました。
 おととしぐらいに氏の世界的代表作を絵本にした「ピカドン」が再販されたようで、本屋で見かけました。木下さんといえば、広島アニメーションフェステバルと「ピカドン」で世界的に名前の知られた人だと思いますが、こういうユーモラスな作品でも再評価があってほしいですね。

★め:めとろのーむ
 実写のメトロノーム。単調なリズムが幻想的なアニメの世界にいざなう。最後はまた実写のメトロノームに戻る。

★口の中の歯が10
 コラージュアニメ。人の顔のアップ。歯が10本。「♪10は1と9、1と9で10」等という歌と共に口が開かれると、上下に1本と9本に分かれる。口の中では機関車が走っていたり、電磁波が走っていたりと変化が現れる。その絵にあわせて眼が瞬きしたり、鼻から湯気が出たりする。
(このアニメの絵が、子供心に少し気持ち悪かった!それでも次に口の中に何が出てくるのか楽しみに見ていました。これを含んだ回もすべて通してみたいな。爆弾で10の束を作ったり、10の歌にあわせて小坊主さんがひどい目にあったりとブラックなギャグの多いエピソードだったと思いました)

 上記2つは喰始さんが作られたゲームの「SWITCH」のガイドブックの付録DVDに「木下蓮三作品集」として収められていました。この本自体が今となっては入手困難かな?私は基本的にゲームはやらない人間なのですが、これが見たさにゲーム機を買い、ゲームイベントにボカスカジャンを率いての喰さんの話を聞きにいきました。

★つまった音 ねこ-ねっこ
 草。手が出てきてひっぱると根っこがつながっている。ネコ。手が出てきて引っ張るとネコの足にも根っこがついてる。

★くっつきの「は」;「いしはおもい」
 大男が小さな石を持ち上げようとして懸命になっているがびくともしない。その脇で子男がそれよりも大きな石をいつくも持ち上げて運んでいる。カメラが引いて断面図。大男の石は地中奥深く男の何倍もある岩石につながっている。
(視覚的効果をねらったギャグなので文章で説明しづらい)
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「カリキュラマシーン」での桜田淳子さん
 文芸班のヨーゼフ・KYOです。今日は「カリキュラマシーン」の魅力的な出演者の思い出話を書きましょう。

 「カリキュラマシーン」の1年目と2年目に桜田淳子さんが出演していました。DVDでも確認できますが、恐らく当時トップアイドルのハードスケジュールの中での出演なのか、あまり多くは出てきません。それでもDVDでもあるように風船の連ギャグや、パイを灰にしたり、コップを片手に金槌で自らの頭をたたき、桜餅をのどにつかえたりと楽しいギャグを演じています。ギニョさんとひらがなの歌を歌うシーンなんかも覚えています。
 多才なこの人は「バラドル」なんて言葉が現れるはるか前からコメディの才能にも恵まれていたようでバラエティ番組にゲスト出演して面白いことをやっていたようです。我らアラフォー世代に懐かしいのが、ドリフターズの番組で志村さんとやっていた夫婦コント「私ってダメな女ね」なんかがおかしくて、よく皆で真似しました。
 3年目は森昌子さんにバトンタッチされたようですが、ギニョさんと歌っていたシーンは覚えていますが、ギャグを演じていたシーンを覚えていません。(DVDでのオープニングタイトルでは出演シーンがカットされていた。2巻組みでのビデオの時は桜田さんの出演部分がカットされてましたが)桜田さんほどはコメディの才能には恵まれていなかったのかもしれませんね。

 桜田淳子さんのファンの方々、彼女の違った才能を知ってもらうためにもDVDボックス第二段発売に動くべきときですぞ!歌ってたシーンももっと見れるかもしれないものね。

★た:わたし、たわし
 歌。女の子の顔のアップ。
女の子(桜田さん):「♪わたしはわたし。わ、た、し!」
 隣は顔中毛むくじゃらのタワシ男。
タワシ男:「♪たわしはたわし、た、わ、し!」
(この回を演出されたのが、われらが宮島さんだということです。)

★け:けちゃっぷ
 買い物帰りの女の子。買い物籠の中に買ってきたケチャップを入れている。途中で雨に降られる。
女の子(桜田さん):「♪ピッチ、ピッチ。ケチャップ、ケチャップ。ラン、ラン、ラン♪」
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