ねじれて「きゃ」「きゅ」「きょ」レポート
2008.06.04
21:37:22
いなださんのねじれて「きゃ」「きゅ」「きょ」が・・を読んで、拗促音が行頭に来ている書物はどれくらいあるか調べていました。
職場にあったパソコン関係の本には、ありました。宝くじ売り場で貰ったチラシにもありました。新聞にもありました・・・。
今丁度読んでいる本を開いて見ました。著者は某大手出版社の校閲部に勤務している人です。何とこの本でも小さい「っ」が行頭に来ていました。
プロが書いた本でもかいっ!と思いましたが、今の出版形態に原因があるのではないかと考えました。
昔は印刷屋さんが活字を拾ったり、写植を打ったりと手作業でした。しかし今はワープロで書いた原稿をパソコンで編集するのが主流です。
ですからワープロが元凶ではないかと睨んだのです。
早速自宅のワープロで試してみました。
やはり!平気で拗促音を行頭に持って来るではありませんか!
私はワープロソフトのメーカーに、拗促音を行頭に持って来ないように仕様変更すべし。これだから日本語が乱れるのだ!と文句を言ってやろうかと思いました。
しかし、よく調べて見ると行頭禁則文字を設定できる機能がある事が分かりました。
私が使っているのはWord2003なのですが、「ツール」→「オプション」→「文字体制」の「禁則文字」を「高レベル」に設定すれば、拗促音は行頭に来なくなるのでした。
設定前

設定後

危うくメーカーへ文句を言って恥を掻くところでした。
しかし何故、標準設定ではないのか?
答えは国語の教科書を発行している会社のサイトにありました。
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/e-mail/qanda/q-es-kokugo.htm#q1
行頭に書く方が一般的!?えーーーっ!?
だから標準ではなく高レベル設定だったんですね。
読む分には全く気にしていませんでしたが、書く時は小さい「っ」が行頭に来るのは個人的には違和感があるのですが・・・。これって世代的にも違うのでしょうか?
以上、加藤@脚本でした。
職場にあったパソコン関係の本には、ありました。宝くじ売り場で貰ったチラシにもありました。新聞にもありました・・・。
今丁度読んでいる本を開いて見ました。著者は某大手出版社の校閲部に勤務している人です。何とこの本でも小さい「っ」が行頭に来ていました。
プロが書いた本でもかいっ!と思いましたが、今の出版形態に原因があるのではないかと考えました。
昔は印刷屋さんが活字を拾ったり、写植を打ったりと手作業でした。しかし今はワープロで書いた原稿をパソコンで編集するのが主流です。
ですからワープロが元凶ではないかと睨んだのです。
早速自宅のワープロで試してみました。
やはり!平気で拗促音を行頭に持って来るではありませんか!
私はワープロソフトのメーカーに、拗促音を行頭に持って来ないように仕様変更すべし。これだから日本語が乱れるのだ!と文句を言ってやろうかと思いました。
しかし、よく調べて見ると行頭禁則文字を設定できる機能がある事が分かりました。
私が使っているのはWord2003なのですが、「ツール」→「オプション」→「文字体制」の「禁則文字」を「高レベル」に設定すれば、拗促音は行頭に来なくなるのでした。
設定前

設定後

危うくメーカーへ文句を言って恥を掻くところでした。
しかし何故、標準設定ではないのか?
答えは国語の教科書を発行している会社のサイトにありました。
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/e-mail/qanda/q-es-kokugo.htm#q1
行頭に書く方が一般的!?えーーーっ!?
だから標準ではなく高レベル設定だったんですね。
読む分には全く気にしていませんでしたが、書く時は小さい「っ」が行頭に来るのは個人的には違和感があるのですが・・・。これって世代的にも違うのでしょうか?
以上、加藤@脚本でした。
確かに「行頭行末禁則」は法律で定められているわけじゃないですからね(笑、「ゃ」が行頭にきたって「間違い」ではないです。
たぶん、ワープロとか、DTPとか、そういう問題じゃなくって、あくまでも作り手の「意識」の問題だと思うんですよ。
私がデザイナーのアシスタントを始めた頃は、印刷物には「版下」というものがあった時代。
これは余談だけど、当時は(そんなに昔の話しじゃないような気がするんだけどなー)デザイナーにも「職人気質」みたいなのがあって、デザイナーはアシスタントに何も教えてはくれない。
ので、見よう見まねで仕事を覚えていく・・・という感じでした。
まぁ、そんな職人気質のデザイナーにとっては、禁則は絶対!
なぜなら、グラフィックデザインの基本は「文字」だからです。
いかに文字を美しく読みやすく紙面に配置していけるか勝負!・・なのに、禁則を無視して、むざむざかっこ悪く読みにくくしているなんて、信じらんなぁ~い!
・・・ということなんですね。
厳密に言うと、最後の行に一文字だけ送られるっていうのもイヤなんですよ。
今でも、装丁デザイナーがちゃんと仕事してるなと感じさせてくれる本を開くと、やはり、きちんと禁則は守られています。
禁則をちゃんと処理したほうが、読みやすいだけじゃなく、見た目にもきれいなんだもの。
現在発行されているほとんどの本が、禁則を無視しているのもわかっていますが、私があのときやたらにアタマにきたのは、それがあの本だったからでしょう。ギニョさんのあの話しを読んで、己のやっていることを顧みて畏れを抱かないのだろうか?
それとも、中身を読んでないのか?
腹が立つのはそこんとこ!
まぁ、行程によってデザイナーがすべてに介入できない時もあるし、いろいろ事情はあるんでしょうし、それもある程度わかっているので、私もえらそーなことは言えないんですけどね。
これでこんだけ言っちゃったんだから、もう絶対無視できないなぁ(笑。やばいやばい。
文章を書くのが本業じゃない人は、殆どライター任せにしている事が多いので、自分で細かい所までチェックは入れていない可能性はありますね。
私が読んだ本の著者は校正を職業にしている人だったので、自分でチェックしている筈です。
そういう人の本ですら拗促音が行頭に来ていたので、もはや拗促音の行頭禁則は過去の物かと思ってしまいました。
>厳密に言うと、最後の行に一文字だけ送られるっていうのもイヤなんですよ。
ああ、それも分かります。はみ出してしまったみたいな感じで、みっともないです。
最近は何でも機械化電子化されてしまって、職人の技が伝承される事が無くなってしまいました。
今や殆どの駅の改札口が自動化されていますが、ハサミを入れる駅員の手さばきさえ「匠」を感じたものでした。