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「パピプペポロン」の台本案とメモ等
 文芸班のヨーゼフ・KYOです。新しい番組作りを考えて久々台本やメモを書きだしました。また新しいものづくりにつなげたいものです。

アイキャッチ用の短いシーンとしての案
★帰ったら手を洗おう
文字「帰ったら手を洗おう」
 カメラが引くとそれらの文字が手の平にかかれているのがわかる。それらの手が石鹸をつけてごしごし洗われる。水で石鹸を洗い落とすと先程の文字は消えている。画像処理でピカピカと手から星が輝いている。
★帰ったらうがいをしよう文字「帰ったらうがいをしよう」
 カメラが引くとそれらの文字が洗面台のコップにかかれているのがわかる。洗面台の前に立つ男がそのコップの水でうがいする。
(前のと同じ発想です。セットとして考えて下さい。)

★銃社会に喝!
道徳おじさん「パピプペポロンではアメリカの銃社会について断固抗議します」
 言い終わらない内におじさんの頭に矢が刺さる。
 スーパーの店頭。台の上にピストルが並び、黄色い半被を着た女の店員が案内している。(ビールのCMのようにバックにゲバゲバマーチ風の音楽が流れても面白いかもしれません。)
店員女「新発売の6連射型ピストル、コルト・パイソン・ライヤー800です。今なら店頭にてお試しできまーす!」
通りすがりの男が立ち止まり、ピストルを手に持ってみる。銃口をこめかみのあたりに当て引き金を引く。銃声とともに倒れる。同じく黄色い半被を着た大柄の男がとんできて、倒れた男の死体を運び始める。
店員男「最近のお客は店頭で試してくれるのはいいんだが、誰も買ってくれないんだよなあ」
 店員男が死体を運んだ場所には、死体が山となって転がっている。

★世界平和はいつ来るか?
 和室の居間。半纏を羽織った職人風の親父が黒電話で怒りながら話している。
親父「なんだと、隣町の北朝組が1メガトンのミサイルを1丁購入したって?上等じゃねえか、ばかやろう。こっちは5メガトンのミサイルを3丁買い入れろ!(電話を叩きつけるように切る)北朝組のキ印親方ごときになめられてたまるかってんだ、ばかやろう。」
 軽く出掛ける支度をして、高いところに祭ってある神棚の前に立ち柏手を打つ。親父親父「明日こそ世界人類に平和の日が訪れますように。」
 軍服を着た道徳おじさんが机に向かっている。机には押しボタンがある。
おじさん「そんなことで世界平和の日が来るのか!」
 怒って机をげんこつで叩くと卓上の押しボタンに手が当たる。大爆発。

★共産圏版「おおきなかぶ」
道徳おじさん「みんなで協力しあいましょう」
 小学校の学芸会風。畑に大きな株が植わっていてへたや茎の部分が見える。おじいさん登場。
おじいさん「ひゃあ、てしおにかけてそだてたかぶがこんなにおおきくなったなあ。ひっこぬいてスープにしてみんなでたべようか。」
おじいさんは茎を掴み引っ張る。
おじいさん「うんとこしょ、どっこいしょ。うーん、これはわしひとりのちからではとてもぬけない。おーい、おばあさんや。てつだってくれ。」
おばあさん登場。
おばあさん「どうしました、おじいさん。ひゃあ、おおきなかぶだなあ。ひっこぬくのをてつだいますよ。」
 おじいさんは株の茎をつかみ、おばあさんはおじいさんの腰のあたりを引っ張る。
2人「うんとこしょ、どっこいしょ」
おばあさん「これはふたりがかりでもむりですよ、まごをよびましょう。おーい、まごや」
 まご登場。
まご「はーい、どうしました。まあ、おおきなかぶねえ。わたしもてつだいます」
3人「うんとこしょ、どっこいしょ」
まご「これはさんにんでもむりですよ。いぬをよびましょう。おーい、いぬや」
 イヌ登場。子供の学芸会で使うような頭のあたりに犬の顔の書いてあるお面をつけている。
イヌ「わんわん、ぼくもてつだいます。」
4人「うんとこしょ、どっこいしょ」
イヌ「ぼくらだけではだめです、ねこもよびましょう。おーいねこや」
 ネコ登場。
ネコ「にゃあにゃあ、わたしもてつだうわ」
5人「うんとこしょ、どっこいしょ」
ネコ「おーい、ネズミー」
 ネズミ登場。
ネズミ「ちゅうちゅう、ぼくもてつだうよ」
6人「うんとこしょ、どっこいしょ」
 やっとのことで株が抜ける。
全員「ばんざーい、やっとぬけたー」
おばあさん「このかぶでおいしいスープをつくりみんなでたべましょう」
 場面が変わりロシア風食卓。テーブルの上にマトリョーシカやサモワールが並びバックにバラライカの音楽が聞こえる。後ろには赤い旗が掲げてある。勲章をいっぱいぶら下げた軍服を着たおじいさんとおばあさん、まごがスープを前にして並んでいる。イヌとネコ、ネズミは作業服を着ており、一段低いテーブルに座っていて粗末な金属の皿と食器を振り上げて抗議している。
イヌ「私たちも力を尽くしたのにこの待遇はおかしいじゃないか!」
ネコ「同じ食料を得るのにどうして我々だけが長蛇の列に並ばなければならないのだ!」
ネズミ「隣村のキツネは何の労働もしていないのにワイロわ渡して我々の倍の食料を得たというぞ!」
おじいいさん「あなたたちは何か思い違いをしているようだな。我々は平等に対応しておりますぞ。」
おばあさん「あくまで平等です、仕事量に応じて分配しております。」
まご「平等です。ただし、能力に応じたということをお忘れなく。」
 おじいさん、おばあさん、まごが厳かに食事を進める中イヌ、ネコ、ネズミは食器を振り上げ不平を言い続ける。
ナレーション「このようにして80年代末に共産主義圏は崩壊していったのです。」
 同じく軍服を着て食卓に向う道徳おじさん。スープをすする。
おじさん「(途中でカメラに気付き)・・・食事は平等に分け合いましょう・・・(むせてしまい胸を叩きながら)・・・み、水・・・」
 道徳おじさんの頭上から水が降ってくる。

★博愛主義者
 豪華家具に囲まれた部屋。金持ち夫人がTVを見ながら泣いている。
TVの声「今日もアフリカ諸国では餓えや貧困、紛争、災害等により命を落としている人たちがいるのです。」
夫人「かわいそうに。私にも尊い命のために何かできることってないのかしら?」
 夫人は床に何かを見つけたようで一点を見つめる。次の瞬間悲鳴を上げて飛び上がる。
夫人「ぎゃー、ゴキブリー!」
 そばにある家具を手当たり次第そこに向かって投げつける。懐からピストルを取り出して乱射、煙の上がる床にこれでもかと足で念入りに踏みつける。
夫人「(ヒステリックにひきつった声で)わ、私の部屋に入って邪魔するものは虫けら一匹だって許すもんですか!」

 私の書くものはどうも残酷やブラックギャグになる傾向がある。

 宮島さんはじめみなさん。またそろそろ面白いものをつくる計画をねりはじめましょうか。

ヨーゼフ・KYO
大逆襲プロダクション
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